MotoGP2011年 転倒回数まとめ

Crash.netより

2011年のMotoGPは最も転倒の多いシーズンとなった。全クラス合計で894の転倒があり、集計を始めた1997年から2011年の中で最多となった。

  • シーズン総転倒数(全クラス計)
  • 2011: 894
    2010: 825
    2009: 642
    2008: 876
    2007: 672
    2006: 647
    2005: 737
    2004: 706
    2003: 705
    2002: 646
    2001: 634
    2000: 633
    1999: 565
    1998: 468
    1997: 496

今年最多となった要因としてすぐ思いつくのは、参加台数の多いMoto2の影響、800ccMotoGPバイクのコーナースピードの速さ、温まりの遅いブリジストンタイヤの影響が挙げられるだろう。しかしデータを分析してみるとこれらの要素が原因ではないことがわかった。

2番目に転倒回数が多かったのは2008年の876回で、Moto2導入の2年前である。またワンメイクタイヤも導入されておらず、ミシュランの悲惨さが目立った年だった。上記理由が当てはまらないことがわかる。同じように、800ccが初めて導入された2007年の転倒は672回で、990cc時代の03,04,05年よりも少ないのだ。

前述の理由よりも適当と思われる要因は、例年にない頻度で雨が降ったことだ。そしてもう一つ指摘できるのは、2004年までは1シーズン16戦で、それ以降は17ないし18戦(ラグナ・セカはMotoGPクラスのみ)であることだ。

  • クラス別転倒回数
    MotoGP: 157
    Moto2: 421
    125cc: 316

Moto2が最も多く、MotoGPが最少であることは当然だろう。Moto2のほうが未熟なライダーであることも原因ではあるけれど、最も大きな要因はグリッドの台数だろう。Moto2はMotoGPの倍のグリッド数であったのだから。

  • ライダー一人あたりの転倒回数
  • 各クラスのライダー一人あたりの平均転倒回数は下記の通り。
    MotoGP: 9.2
    Moto2: 10.8
    125cc: 9.9

Moto2ライダーはMotoGPライダーよりも概ね2回だけしか多く転倒していない。(MotoGPは1回多く開催されるというのもあるのだが)

これはまた興味深い分析になるのだが、参加台数の多さやスピード差(制御しやすいMoto2マシンでも2,3秒差がある)というものは、恐れるほど大きな影響はないようだ。

そうは言ってもリスクはある。MotoGPライダーの安全管理代表者のフランコ・ウンチーニ氏話を聞くと、来期のMotoGPではさらなるタイム差が発生する可能性に関心を寄せており、重大事故につながる可能性についても語っていた。

「MotoGPクラスのCRTバイクとプロトタイプマシンには大きな差がつくだろうが、まずは状況を見てみる。シーズン中盤までに状況が改善することを期待している」

  • セッション毎の転倒回数(全クラス計)
  • FP1: 130
    FP2: 127
    FP3: 100
    QP: 179
    WUP: 71
    Race: 287

各クラス共、ほとんどの転倒がレース中に発生し、ウォームアップラップが最も少ない(最も短い時間のセッション)ことは予想通りである。Moto2、MotoGPでは予選が2番目に転倒が多い一方、125ccではFP2が2番目に多かった。

  • サーキット毎の転倒回数(全クラス計)
  • Assen: 78
    Jerez: 71
    Sepang: 71
    Valencia: 69
    Estoril: 68
    Brno: 54
    Catalunya: 54
    Sachensring: 51
    Phillip Island: 50
    Silverstone: 49
    Le Mans: 47
    Indianapolis: 45
    Motegi: 45
    Misano: 38
    Losail: 37
    Aragon: 31
    Mugello: 25
    Laguna Seca: 11

アッセン、ヘレス、バレンシア、エストリルは雨の影響で転倒回数が多かったことは予想通り。しかし、シルバーストーンも同様にウェットレースだったのだが、全体の中ほどの回数にとどまっている。

ラグナ・セカが最も少ないのはMotoGPクラスのみが開催されるからである。これを除いた平均は52回である。

  • ライダー毎の転倒回数
  • MotoGP 
    Abraham: 22
    Simoncelli: 15
    De Puniet: 14
    Crutchlow: 12
    Rossi: 12
    Spies: 11
    Elias: 10
    Bautista: 8
    Aoyama: 7
    Stoner: 7
    Edwards: 6
    Pedrosa: 5
    Lorenzo: 5
    Capirossi: 5
    Dovizioso: 4
    Barbera: 4
    Hayden: 3

  • Moto2
  • 最多転倒: Axel Pons (20), Ricard Cardus (19), Kenny Noyes (18)
    最少転倒: Claudio Corti (1)

  • 125cc
  • 最多転倒: Niklas Ajo (16), Adrian Martin (15), Luis Salom, Harry Stafford, Danny Webb (13)
    最少転倒: Nicolas Terol (2)

※フルシーズン契約のライダーのみ。

  • MotoGP – メーカー毎の転倒回数
  • Ducati: 60 (average per bike = 10)
    Honda: 48 (average per bike = 8 )
    Yamaha: 34 (average per bike = 8.5)
    Suzuki: 8

ドゥカティが最も多いことは驚くことではない。ちなみにドゥカティの60回の転倒のうち、48回はアブラハム、ドピュニエ、ロッシ3名だけで計上している。カピロッシ、バルベラ、ヘイデン(全てのセッションに参加した3人のうちの1人)が特に素晴らしい結果だったことがわかる。

 

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